HOME　→　「内海隆一郎」とは？

　「内海隆一郎」とは？

「内海隆一郎」ってどんな人？という人のために、簡単なプロフィールを載せておきます。すばらしい作家なのに、残念ながら、普通の本屋さんでは新刊以外あまり見かけないのです。

内海隆一郎（うつみ・りゅういちろう）

1937年愛知県生まれ。立教大卒。編集者を経て作家に。69年「雪洞にて」で文学界新人賞受賞。街の人びとシリーズと称した市井物短編の名手。著書に『蟹の町』『鮭を見に』『波多町』『百面相』『北のジム』他。

• 『湖畔亭』（1997、集英社文庫）の著者紹介より、引用しました。
• 上の写真は、内海さんご本人からわざわざ送っていただきました。

▲　ページのトップへ

内海隆一郎　年譜

• 1937（昭和12）
  ６月、名古屋に生まれる。
• 1940（昭和15）
  父の転勤で岩手県一関市に移る。小学校、中学校、高校時代は一関で過ごす。
• 1956（昭和31）
  志望の獣医大学に合格し、単身上京するが、経済的事情で通学を断念。再び一関に戻る。鉱山経営に失敗した父が温泉旅館の支配人として雇われたため、旅館で暮らす。
• 1958（昭和33）
  再び大学入学を目指して家族と上京。長姉の下に身を寄せ、アルバイトで入学費用を稼ぎながら受験勉強をする。
• 1960（昭和35）
  立教大学社会学部に入学。やはり、アルバイトで生活費や学費を稼ぎながら大学に通う。
• 1964（昭和39）
  立教大学卒業。出版社に入社すると同時に結婚。
• 1969（昭和44）
  編集業の傍ら書いた「雪洞にて」が第28回文学界新人賞を受賞。受賞第一作となった「蟹の町」も、第63回芥川賞の候補となるが、落選。以後、編集業に専念し、作品を公にすることはなかったが小説は書き続ける。
• 1984（昭和59）
  日本ダイナースクラブの雑誌「シグネスチャー」に、後に「人びとシリーズ」と呼ばれる、市井の人びとを描いた短編を連載開始。
• 1985（昭和60）
  ノンフィクション『金色の棺』、「シグネスチャー」の連載をまとめた『人びとの忘れもの』が筑摩書房から発行され、二度目のデビューを果たす。以後、市井の人びとを暖かい筆致で描く作風を基調としながら、現在までにさまざまなジャンルの本を出版し続けている。

• 年譜作成には、エッセイ集『街の匂い』（1994、講談社）、自伝的連作短編集『丹塗りのぽっくり』（1997、筑摩書房）、『遅咲きの梅』（1998、筑摩書房）などを参考にしました。

▲　ページのトップへ

HOMEに戻る